- Home
- 製品情報
- 質量分析計
- Triple Quadシステム
- Triple Quad 3500システム
現在、GC、GC-MS、またはHPLCを使用してアッセイを行っているような場合、大胆で新しい世界が待っています。液体クロマトグラフィー(LC)とトリプル四重極タンデム質量分析(MS/MS)との組み合わせにより、予算をオーバーせず、現在行っているアッセイを簡便化、統合し、分析の質を劇的に向上させ、提供できるアッセイのレパートリーを大幅に拡大する方法を是非ご覧ください。SCIEX Triple Quad 3500 LC-MS/MSシステムには、最新のハードウェア、強力なソフトウェア、堅牢なエンジニアリングが組み合わされており、従来のGC及びLCのワークフローよりも、より低いレベルの検出と定量、そして幅広い分析種に対応することが可能になります。入門用機種の価格で上位機種並みのパフォーマンスが得られます。
既知及び未知の分析種を低濃度で同定及び定量する必要がある困難なアプリケーシにおいて、LC-MSが能力を発揮することに疑いの余地はありません。SCIEX Triple Quad 3500システムの概要をダウンロードし、その強力な機能をご確認ください。
なぜSCIEX LC-MS/MSなのか?
SCIEX Triple Quad 3500 LC-MS/MSシステムは、液体クロマトグラフィーの簡便性と、分析種の広い適用性、トリプル四重極タンデム質量分析(MS/MS)の定量力を兼ね備えたシステムです。
分離用液体クロマトグラフィー(LC)が持つ力
サンプル調製を簡素化し、コンタミネーションを低減
液体クロマトグラフィーは、様々な分析種に対応しています。実際、熱に不安定な分析種や化学的に不安定な分析種、アミン、半揮発性化合物といったGCによる分析が困難な多くの化合物は、LC-MS/MSの理想的な候補となります。GC-FIDやGCMSを含むGCベースのアッセイでは、通常、サンプルをインジェクション用の有機溶媒中に溶出する必要があります。このため、多くの場合において親水性分析種を誘導体化し、揮発性、イオン化、ピーク形状を改善する必要が出てきます。HPLC-UV及びHPLC-DADアッセイは、通常は簡単な方法ですが、複雑なサンプル調製技術が関与する可能性があり、化合物のクラスによっては労力がかることがあります。対照的に、LC-MS/MSによるサンプル調製法は、固相抽出法や液液抽出法などを含めることも可能ですが、直接注入法、希釈法、タンパク質沈殿法などの簡便な方法が多いと言えます。サンプルの取り扱いを最小限にし、サンプル調製手順の数を減らすことで、コンタミネーションのエリアを最小限にするだけでなく、時間も節約できます。そして、今日では超高速LCシステム(UHPLC)により、分離の時間をさらに節約することもできます。
分析用タンデム質量分析(MS/MS)の持つ力
選択性の向上と検出限界の改善
質量分析法は、50年以上にわたりクロマトグラフィーによる分離技術の強力なバックエンドの検出器として使用されてきました。分析種の特定の保持時間を示す物理的な検出装置として働くだけでなく、各化合物の分子量情報を提供することで、特異性のさらなる層を提供します。では、その力が強化されたことを想像してみてください。タンデム質量分析(MS/MS)により、分析種特異的なプロダクトイオンを検出することができ、さらなるレベルの選択性が得られます。MRM(multiple reaction monitoring)と呼ばれるプロセスにより、分析の第1段階で分析種のプリカーサーイオンが選択され、第2段階でフラグメントイオンに解離し、第3段階で選択的にフィルターにかけられて検出されます。このように各分析種を順次、選択してフラグメント化することで、分析種特異的なプロダクトイオンのみを検出できるようになり、アッセイの特異性及び感度を飛躍的に改善することができます。さらに、他のアッセイにとって問題となる可能性のある複雑なマトリックス内の分析種とサンプルの共溶出は、MS/MSが提供する力の恩恵を大いに受けることができます。
定量用トリプル四重極(Triple Quad)の持つ力
時間を節約し、最高のアッセイ性能を実現
定量用MS/MSに関しては、質量分析部の種類が重要になります。トリプル四重極型質量分析計は、他のあらゆるタイプの質量分析計と比較しても、ターゲット定量MRMに対して、分析速度、感度、特異性、ダイナミックレンジ、マルチプレックス機能の最適な組み合わせ仕様を提供します。ターゲットの検出及び定量のためのゴールデンスタンダードです。トリプル四重極型のLC-MS/MS システムにより、従来のGC及びHPLC型のアッセイの多くで、より高いパフォーマンスが得られるだけでなく、さらに新しい分析種を追加したり、新しいアッセイを作成したりすることが可能となり、1台の装置で提供できるサービスのポートフォリオを継続的に拡大することができます。LC-MS/MSではすべての分子のアッセイが可能です。
パートナーとしてのSCIEXの力(SCIEX)
信頼性が高く使いやすい装置で安心感を
SCIEXは、高品質、堅牢かつ信頼性の高い装置の開発に定評があり、世界中のお客様に対し、日常的に力添えさせて頂いています。トリプル四重極装置を初めて導入したのは約40年も前のことになりますが、その日から、当社の研究者たちは、質量分析法に関する技術の革新と進歩を止めたことはありません。業界をリードするレガシーから進化した、予算に優しいSCIEX Triple Quad 3500 LC-MS/MS システムには、SCIEXのポートフォリオに期待されている堅牢な品質エンジニアリングのすべてが含まれています。
マスレンジ:5~2,000 Da | 当社の最上位のトリプル四重極機器と同じ幅広いマスレンジを備えているため、高質量の化合物でも、Triple Quad 3500 LC-MS/MSシステムの範囲内で多価イオンが形成され、何かを見逃すことを心配する必要がありません。 |
イオン化:エレクトロスプレーイオン化(ESI)及び大気圧化学イオン化(APCI)プローブを含む | TurboIonSprayプローブは、エレクトロスプレーイオン化を可能とし、不安定な化合物に対してでも使用できるほどに穏やかです。非極性化合物のように、溶液中で容易にイオンを形成しない化合物のイオン化には、大気圧化学イオン化(APCI)プローブを使用することができ、感度を高めることが可能です。 |
極性切り替え:MRMモード及び Scheduled MRMモードにおいて50ミリ秒 | 一部の分析種は優先的に正電荷イオンを形成し、一部は負電荷イオンを形成します。このように、同じサンプル内に両方の電荷のタイプが存在する場合、問題を引き起こす可能性があります。極性切り替えにより、前もってアッセイの極性を選択する必要が無くなります。Triple Quad 3500 LC-MS/MSシステムは、すべての分析種に最適な感度が得られるように、アッセイ中に電荷モードの正負を切り替えます。 |
検出器タイプ:AcQuRate パルスカウント CEM | AcQuRateパルスカウントチャンネル型電子増倍管は、最新の検出技術とパルスカウントオーバーラップの補正アルゴリズムを組み合わせたものです。これは、最高の感度を維持しながら、広いダイナミックレンジでより正確で精密なイオン検出を行うことを意味します。 |
スキャンのタイプ:Q1 MS、Q3 MS、プロダクトイオン、プリカーサーイオン、ニュートラルロス/ゲイン、MRM | ターゲットMRMでの定量は、強力なこの装置が実行できる多くのスキャンのタイプの1つにすぎません。3500 Triple Quad LC-MS/MSシステムでは、未知の化合物の構造決定のためのプロダクトイオンスキャン、共通の構造部分を共有する特定のクラス内の化合物のみを検出するプリカーサーイオン又はニュートラルロススキャン、あるいは化合物の質量を簡易に決定するためのQ1又はQ3スキャンなど、多くの追加スキャンのタイプの一つを利用することができます。あるいは、より高い柔軟性を目指して、複数の異なるスキャンのタイプを組み合わせたアッセイを作成してください。 |
Triple Quad 3500 LC-MS/MS システムは、すべての注入において、より低い定量下限でより多くの化合物を分析でき、従来のGC及びLCワークフローよりもサンプル量とスループットの生産性が向上します。
ソフトウェア | |||
---|---|---|---|
関連資料 | リリース日 | ファイルのサイズ | ダウンロード |
Fast Screening Method for 86 Forensic Analytes in Human Urine QTRAP 4500 | 05.10.07 | ダウンロード | |
SCIEX Triple Quad 3500 LC-MS/MS System - Discounted bundle for a limited time only | 10.23.19 | 721 KB | ダウンロード |
10.22.19 | ダウンロード | ||
07.22.19 | ダウンロード | ||
Analysis of Pesticides in Food Samples Using the AB SCIEX Triple Quad 3500 System | 06.17.19 | ダウンロード |