PFAS分析

PFASの微量レベルの検出と定量

PFASワークフロー

現在および将来の規制値

ペルフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の分析は、現在では世界中の多くの環境分析ラボで日常的に実施される試験となっています。環境サンプルに広く存在するPFAS化合物を正確に測定するには、ppqレベルの超高感度な定量が可能であり、分析プロセス全体を通して汚染の影響を受けず、注入ごとに一貫性・精度・信頼性の高い結果を提供できる、エンドツーエンドのワークフローが求められます。

飲料水、原水、土壌に対するPFAS試験の需要は増え続けています。さらに、PFAS試験の対象は、従来の環境分析で一般的だったマトリックスにとどまらず、食品、動物組織、ヒトの生体液へと広がっています。そのため、ラボで実施する分析の種類に応じて、選択するワークフローはさまざまなサンプルタイプに適応でき、高い堅牢性を備えていることが重要です。

PFASワークフロー

PFAS に関する新たな勧告値の発表

2024年4月、米国環境保護庁(EPA)は「国家一次飲料水規制」を最終決定として発表し、飲料水中の6種類のPFAS化合物に対する最大汚染物質濃度(MCL)を設定しました。SCIEXのPFASチームは業界の専門家と連携し、ユーザーの皆様に提供できる最良のPFASアプリケーションを日々追求しています。本ページで紹介する技術資料や科学的知見は、その取り組みを反映したものです。ぜひ読み進めていただき、SCIEXが提供する内容や、その他PFAS関連資料についてお問い合わせください。

その後、米国スーパーファンド法により、包括的環境対策・補償・責任法(CERCLA)の下でPFOAとPFOSが有害物質に指定されました。同時期にいくつかの地域では規制更新が行われており、例えば欧州連合(EU)や米国ニューヨーク州では食品包装へのPFAS使用が禁止され、ニュージーランドでは化粧品へのPFAS使用が禁止されています。

米国 EPA による最初の主要発表のひとつは、飲料水中のPFASに関する勧告レベルに焦点を当てたもので、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、GenX(HFPO‑DA)、ペルフルオロブタンスルホン酸(PFBS)などが対象となりました。当初の提案では健康勧告値(HA)が 4 ppqという極めて低い濃度に設定されており、SCIEX の PFAS 専門家チームは高感度 LC-MS/MS を用いてこの目標を達成する分析メソッドをいち早く確立しました。

それ以降、こうした環境汚染物質を規制し、ヒトへの曝露による潜在的リスクを防ぐため、各国政府による多くのガイドラインが公表されました。欧州化学物質庁(ECHA)は、PFAS を含む幅広い商業製品を対象とした包括的な PFAS 規制案を提示し、国際的な規制強化を主導しています。

PFASライフサイクルのダウンロード

ハイライト

PFASに関する基調講演者のハイライト

Andrew Patterson

ユーロフィンス・スペシャルティ・サービス テクニカルディレクター

プレゼンテーション:変化し続ける現代のPFASラボの状況

Cora Young

ヨーク大学准教授、Guy Warwick Rogers Chair

プレゼンテーション:PFASの環境動態と世界的分布

Chris Higgins

コロラド鉱山大学特別教授、PhD

プレゼンテーション:LC-MS分析によるPFASsへのヒト暴露の特性評価

PFASワークフロー

検出、定量、特性評価

微量濃度のターゲット定量

SCIEX7500システム

微量濃度のPFAS化合物の究極定量には、SCIEX 7500システムが最適です。感度の向上により、サンプル前処理における濃縮ステップの必要性が減少します。

ノンターゲットの未知スクリーニング

Zeno trapとEAD

環境中には何千種類ものPFAS化合物が存在し、材料は日常生活のあらゆる側面で使用されています。SCIEX 7600システムは、新たな対象化合物の検出と特性解析を行う包括的な探索ワークフローを提供します。

SCIEX OS搭載

フルオロケミカルMS / MSスペクトルライブラリ

この検証済みライブラリには、環境サンプルで一般的にテストされる96のフルオロケミカルとその代謝物のスペクトルが含まれており、複雑なサンプルのターゲットおよびノンターゲットスクリーニング用のメソッドとプロセスを簡単に作成できます。(v2.0には約250の化合物が含まれ、多くのAFFF由来の化合物が追加されています)