研究用にのみ使用できます。診断目的およびその手続き上での使用はできません。
薬毒物の標準品を用いたマルチターゲットスクリーニングは法医分析において非常に有用です。新しい向精神薬(Novel psychoactive substance:NPS)は日々開発されているため、今日ではまだ特性が十分に評価されていない、または標準品を使用しても同定されない化学物質を検出して同定するニーズがあります。
X500®QTOFのような高分解能の質量分析テクノロジーは、法医学研究者がこれまで検出、特定できていない未知の化合物、薬物代謝物、未知の化学物質、未知でかつ新規の向精神薬を分析する上で強力なツールとなります。
向精神薬をターゲットとする科学捜査での高分解能質量分析の利点には以下が含まれます。
質量分析法はNPSに取り組む上で重要なソリューションです。その範囲には合成大麻(K2/スパイス)内で見つかるJWHファミリーの化合物人工カンナビノイド、フェネチルアミン(PMMAおよび2C-Iのような興奮性、共感または幻覚誘発の効果)、トリプタミン(主にAMTや5-MeO-DALTのような幻覚誘発効果)、ピペラジン(主にmCPPやBZPのような興奮性の影響を示す)またはカチノンが含まれます。
サイエックスは広範囲の法医学サンプルの未知物質スクリーニングと調査を可能にする強力なツールをご提供しています。これにより予期せぬ薬物、薬物類似品、および薬物代謝物をより良く発見し同定することが可能となります。