本製品は研究用のみ使用できます。診断目的での使用はできません。
SCIEX nano cHiPLCカラムは堅牢性と使いやすさを念頭に作られています。製造工程では、固定相粒子をカラム内に保持する独特な堰構造を採用しています。この堰構造は加工再現性が高い上、デッドボリュームがほぼゼロ(約13pL)になっています。固定相粒子を焼結させたエンドフリットとフューズドシリカチューブで構成されるnanoLCカラムと比べると、cHiPLCカラムははるかに堅牢で扱いやすく、デッドボリュームのない接続が可能です。
カラムデザイン
トラップチップと分析カラムチップは、充填キャピラリーと同等以上の分離を達成できるよう特別に設計されています。フューズドシリカを使用することで、充填型のnanoLCカラム及びトラップカラムの作成は可能です。私たちのcHiPLCカラムは、従来のシリカ粒子を焼結させたフリットで充填剤を保持するのではなく、独特な堰構造を使って固定相粒子をカラム内に保持します。この堰構造は加工再現性が高い上、デッドボリュームがほぼゼロ(約13pL)になっています。この構造では、フリット素材で起こりがちなサンプル成分の吸着も問題になりません。
特許取得の接続システム
チップ間の接続には、1nl未満のデッドボリュームで接続できる最大7チャネル対応の特許取得接続システムを使います。チップ接続に使用する力は設定済みなので、チップを交換ごとの調節なしに、漏れのない接続を確保することができます。
カラム間再現性の向上
nanoLCカラムまたはトラップを数秒で交換できる使いやすさに加えて、cHiPLCカラムはカラム間再現性も向上しています。どのチップも完全に同一であり、私たちの充填手順はnanoLCで最良のカラム間再現性を保証します(図2を参照)。これは、長時間かつ多数のカラムにわたって保持時間が安定していることが必要なアプリケーションに重要なことです。例えば、バイオマーカーのバリデーションにおいて、ペプチド/タンパク質同定に保持時間と精密質量を併用し、ペプチド定量にスケジュールMRMを利用する場合などがそうです。