キャピラリー電気泳動法(CE)とエレクトロスプレーイオン化(ESI)を同一装置として一連のプロセスに統合することで、超低流量における効率の高い電気泳動分離と流体力学分離が提供され、感度含む定量性能が向上すると同時にイオンサプレッションが低減されます。
電気泳動法と質量分析計を接続させるCESI-MSにより、質量分析計の適用できる範囲が拡大し、以下のことが可能となります。
少量のサンプルでも広いカバレッジ
CESI-MSでは、わずか5 μLのサンプルから複数の測定ができます。この機能をマルチセグメント注入と組み合わせることで、通常1回の測定に必要な時間内に10回の測定が可能となり、しかも消費するサンプル量はわずか1 μL未満で済みます。
OptiMSカートリッジアセンブリには、先端が多孔性スプレーヤーとなっている分離キャピラリー、導電液キャピラリー、循環液体冷媒およびスプレーヤーハウジングが含まれます。導電液は、キャピラリー電気泳動回路が完成したシステムバイアルから自動的に送られます。
ハウジング内に保護されたCESI 8000のスプレーヤーは、低流量のキャピラリー電気泳動分離を、液体接合部やデッドボリュームのない単一のデバイス内でエレクトロスプレーイオン化法(ESI)に接続させます。
簡単に設置可能なOptiMS Adapterキットにより、CESI OptiMSキャピラリーカートリッジの「プラグ・アンド・スプレー」のワークフローを使用したCESI-MSデータを数分以内に取得できます。
CESI-MSは、細胞成分、マイクロ透析物、CSF、マウスサンプル、CTC、針生検、FFPEアーカイブまたはADCや毒素を含む毒性の高いサンプルなど、貴重なサンプルの解析に特に有用です。
電気泳動による分離と効率の高いESIの組み合わせが、アニオン性およびカチオン性メタボロームの研究からプロテオフォームおよび多量体タンパク質複合体の研究まで、さまざまなアプリケーションをサポートします。
プロテオフォーム、荷電状態および翻訳後修飾の詳細な特性解析のためのフロントエンドのテクノロジーとして、タンパク質、金属結合体およびタンパク質複合体の高い分解能での液相分離を可能にするはCESIのみです。
効率の高い超低流量のキャピラリー電気泳動をESIと組み合わせることで、アッセイ感度が大きく改善されると同時にイオンサプレッションのバイアスが低減され、これまで見逃していた分析種も検出できます。
CESIが、特定の翻訳後修飾(糖鎖付加、シトルリン化、メチル化およびリン酸化など)を多数含む極性代謝物、ペプチドおよびタンパク質の高分解能分離に最適な方法である理由をご説明します。
動画の長さは
CESI 8000 Plusを、スタンドアロンの装置として、または質量分析計に接続して使用することで、これまで見逃していた分析種の検出を可能にします。
業界のオピニオンリーダー、トップ科学者およびイノベーターがどのようにCESI-MSを研究に活用しているかを、過去のシンポジウムのオンデマンドプレゼンテーションからご覧ください。