研究用にのみ使用できます。診断目的での使用はできません。
回答
排気(Exhaust)が詰まっている場合
排気(Exhaust)が詰まった時の典型的な症状は、装置ステータスが赤くあり、「Ready」にならず、排気が滞留しない状態です。
いくつかの原因が考えられます。
視覚的手がかり:
- ベンチュリラインの液体
- 排気ドレーンラインの液体
- 排気ドレーンラインのよじれ
- 排気ラインの「浸水」によるベーパーロック現象
聞こえる手がかり:
排気しようと(ガスの流れが聞こえます)しますが、すぐに停止してしまいます。
見えない原因:
- ベンチュリの詰まり:ベンチュリラインが塞がれていると、圧力スイッチは作動状態を維持できず、詰まりを解消できません。この場合のベンチュリは、一般的に排気/排出口の後で塞がれています。
排気(Exhaust) が浸水している場合
浸水した排気(Exhaust)の典型的な症状は、装置のステータスが赤色になり、「Ready」にならず、排気が作動しない状態です。
2種類の原因があります。
視覚的手がかり:
- ガスの流量:ガスの圧力が高すぎるか低すぎる場合、排気(Exhaust)は故障状態(Fault state)になります。 これは、圧力スイッチが差圧を管理できないためです。
- ラインの長さ:ガスレギュレータを質量分析装置からあまり遠くに置かないでください。 チュービングの長さが増すと、圧力と流量が低下します。 理想的には、ガスレギュレータは質量分析装置から3メートル以上離さないでください。 これは流れと圧力に最も理想的な条件です。
見えない原因:
- ベンチュリの詰まり:圧力スイッチが作動せず、回収ボックスに凝縮液のかたまりがあります。つまり、ドレーンに液体を視覚的に見ることができます。
トラブルシューティング
排気(Exhaust)問題のトラブルシューティングには、いくつかの方法があります(排気(Exhaust)の詰まりと浸水の両方に適用できます)。
外観の検査:
- チュービングに曲がりはありませんか? 曲がりは、流れと圧力に制限をかけます。 ラインに「よじれ」やひどい曲がりがあるような場所がないか調べます。

- 排気ボトル上部のガスラインに窪みはありませんか? ガスラインがドレーン容器の入口より下に落ちると、「ベーパーロック現象」を発生させ、排気チューブ内の流体が排気ボトルに流入できなくなる可能性があります。
- 排出ガスの供給源は55psiから60psiの間ですか? レギュレータ(マノメータ)のダイヤルを見てください。 針は55から60 psiの間でなければなりません。 圧力が高すぎる場合、または低すぎる場合は、排気(Exhaust)は故障状態(Fault State)になります。 圧力が正しい範囲に収まるまでレギュレータを調整してください。
音による検査:
- 装置がIdleからReadyに切り替わったときに排気の流れは開始されますか? 大きなシューという音を聞くことができます。
- 装置の後ろのソレノイドスイッチの音が聞こえますか? これは、負圧が圧力スイッチに達したことを意味します。 ガスが流れなくても、装置後ろのスイッチをクリックし、位置が変わる時の音を聞いてください。
ご自身で確認頂けること
- 必要に応じてチュービングの曲がりをきれいにします。
- ガスレギュレータをチェックし、必要に応じて調整します。
SCIEXへご連絡ください
上記の手順に従っても問題を解決できない場合は、SCIEXテクニカルサポートにお問い合わせください。
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