Analyst®TFソフトウェアでTOFのAcquisitionメソッドを作成する際のBin Sizeに関して考慮する点


日付: 06/07/2017
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問題の説明

Analyst® TFソフトウェアでTOF MSシステムのAcquisitionメソッドを作成する際に、「bin size」とは何を意味し、bin sizeを設定するための経験則は何ですか?


解決方法

Analyst TFソフトウェアの「Advanced MS」タブには、ユーザーがbin sizeを設定できるフィールドがあります。 デフォルト設定は通常4です。
Screen shot of location for the setting for bin size

Binの数は、マススペクトルの単一のデータポイントを作るためにポイントを合算させるシグナル処理システムから繰り出されるデータポイントの数を指します。bins-to-sumが高いほど、スペクトル内のデータポイントを作るために集められるポイントが増えます。
Time binsはそれぞれ25psであるため、bins-to-sum = 4は、スペクトル内のすべてのデータポイントが4 * 25ps = 100psの飛行時間(time-of-flight)であることを意味します。Bins = 40は、飛行時間(time-of-flight)が1000ps(1ns)になります。

bins-to-sumの増加(すなわち、ピークポイントの減少)により、各スペクトルのデータポイントにはより長い飛行時間が合算されるので、より高い強度が得られます。しかし、bins-to-sumの値が高すぎる場合、スペクトル分解能/質量精度の低下を引き起こす可能性もあります。逆に、bins-to-sumの値が低すぎる(すなわち、より多くのピークポイント)場合、データは強度が下がり、ピークはノイジーに見えることがあります。

データがあまりにも「角張ったり」または「三角形」に見え始めると、bins-to-sum値が高すぎます(ピークポイントが少なすぎます)。 データがオーバーサンプリングされている(すなわち、必要以上にピークポイントが多い)場合、bins-to-sum値を増やしてください。

一般的な経験則:

m/z 200以下で絶対的な分解能が必要な場合:bins = 2
同位体分離されない比較的大きなタンパク質(例えば、インタクトmAb)の場合:bins= 60
同位体分離されない比較的小さなタンパク質(例えば、炭酸脱水酵素、BSA)の場合:bins= 40
それ以外のものの場合:bins = 4(デフォルト)