一塩基伸長法 (Single Base Extension)

 

 

SNP 解析はリンケージ、相関解析、ファーマコジェネティクスや法医学などに広く利用されています。同様に変異のスクリーニングには、分子現象である挿入・欠失・転位の解析に加え、一塩基変異の検出も必要です。Single-Base Extension (一塩基伸長法) テクノロジーでは、ターゲットサイトに未標識プライマーがハイブリダイズされた際に、蛍光標識されたターミネーターで伸長させることでSNP 解析が可能になります。  GenomeLab™ SNPStart Primer Extension キットは、シングルまたはマルチプレックスで DNA 配列における変化を、迅速かつ確実に同定することができる試薬です。マスターミックスは、SNP 反応においてバランスのとれた正確なアレルコールを生成するように最適化されています。

SNP 反応には、PCR* 産物をテンプレートとして用いることができます。このような産物は、非特異的な産物やその他のアーティファクトを含まない必要があります。  高いアニーリング温度で PCR プライマーを設計することによって特異性を向上できます。PCR 産物の長さは 150 ~ 1000 bps が望ましく、他の産物への非特異的結合の可能性を低く抑えるため、短い PCR 産物が理想的です。マルチプレックス PCR の場合、産物の長さはオーバーラップが 30 bps 以下とならないように設計することが可能です。

インタロゲーションプライマーの設計には、フォアワード鎖とリバース鎖の 2 種類が選択できます。これらのインタロゲーションプライマーは、プライマー伸長 SNP 反応中に、相補的な塩基によってラベルされます。SNP 解析は、GenomeLab GeXP 遺伝子解析システムを用いたキャピラリー電気泳動法によるフラグメントの分離によっておこなわれます。

 

*PCR プロセスは、Roche Molecular Systems, Inc. と F. Hoffmann-La Roche, Ltd.の特許により保護されています。