TripleTOF®およびX500システムにおけるインタクトプロテイン分析では、何をキャリブラント溶液に使用しますか?


日付: 12/14/2017
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研究用にのみ使用できます。診断目的での使用はできません。


回答

SCIEX X500B QTOFシステムのAPCIキャリブレーション溶液とWaters社製のモノクローナル抗体(mAb)標準溶液を比較しました。APCI Positive Calibration Solutionを用いて4 Time binsで、Waters社製標準品(PN186006552)のモノクローナル抗体(mAb)を用いて80 Time binsで、キャリブレーションを実施しました。キャリブレーション後、インタクトなmAbやADCs分析を各システムで実行しました。

mAbでは、装置を高精度に補正できませんでした。サンプルの組成があまりにも多様で、Waters社から購入できる様な標準的なモノクローナル抗体でさえ、キャリブレートでの使用はお勧めできません。加えて、わずかに異なる脱溶媒効率による荷電状態分布のバラツキが、測定される質量に影響を及ぼします。TripleTOF®システムやX-シリーズ QTOFのAPCI Positive Calibration Solutionを使って、通常通りCDSキャリブレーションを実行することをお勧めします。X500システムの結果は、マスレンジ全体にわたって非常に直線的でした。更に、TripleTOF 5600/6600システムも同様にm/z400以上で非常に直線的な結果を示し、mAbの範囲まで補正されました(APCI Positive Calibration Solution:PN4460131)。

「Time bins」はキャリブレーションには影響しないため、サンプル測定メソッドと一致させる必要はありません。質量補正に影響するメソッドレベルのパラメータは、Stop Mass(Pulser Frequencyに影響するため)のみです。Q2 RFの影響は僅かです。 しかし、タンパク質を評価する目的においては、Q 2 RFは全ての場合で最大になるため、全てのメソッドで同じになります。