SCIEX OSソフトウェアを使用する場合のCドライブの空き容量要件は?


日付: 05/14/2020
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問題の説明

SCIEX OSソフトウェア使用時のパフォーマンスの低下またはその他の問題について、一部のお客様からご報告を頂いています。ここでは、SCIEX OSソフトウェア関連のパフォーマンス問題に役立つ、PCメンテナンスのヒントをご紹介します。


解決方法

SCIEX OSソフトウェアは、Cドライブに利用可能な空き容量が20 GBある場合に最高のパフォーマンスを発揮します。 さらに、SCIEX OSソフトウェアは、装置(測定PC上)とソフトウェア(測定PCと解析PCの両方)の両方のパフォーマンスをモニターするためにログファイルを作成します。 これらのログファイルは、ハードウェアまたはソフトウェアのパフォーマンスに問題がないかどうかを確認するためにシステムイベントの記録のため、一定期間に徐々に増え、蓄積されます。これらのログは、合計サイズが35 GBになることもあります。 そのため、SCIEX OSソフトウェアを快適に使用するのに、Cドライブに必要な55 GBのスペース制限が設定されています。 
 
利用可能な空きスペースを作るためのベストプラクティスは、次の通りです。: 

  • ファイルやインストーラーの保存場所として、デスクトップまたはダウンロードフォルダーに、ファイルを溜め過ぎないでください。 

  • 一時ファイル(Tempファイル)やWindowsのログファイルを定期的にチェックし、削除してください。これらは通常C:\ Windows \ Tempにありますが、他のフォルダーにある場合もありますので、コンピューター内を検索してください。 

  • SCIEX OSソフトウェアのデータファイルの保存に、Cドライブを使用しないでください。データファイルは非常に大きくなる可能性があります。 Dドライブは、SCIEXイメージを備えたPC上の非常に大きなパーティションで、データファイルの様な非常に大きなデータに対応するように設計されています。 

  • ドライブの最適化(Defragment)を実施してください。通常この操作により約1〜5 GBの空き容量ができ、追加のディスク容量を作るための緊急回避策として使用できます。 

C:\ Program Files \ SCIEX \ SCIEX OSにある「Clearcore2.Service.exe.config」という構成ファイルを変更することにより、作成および保存されるSCIEX OSソフトウェアのログファイルの数を制限することもできます。 ログエントリーの数を制限するには、メモ帳などのテキストエディターでこの構成ファイルを開き、<maxSizeRollBackups value = "500" />と記載されている箇所をすべて探してください。 500の値は、ご使用の装置や通常の使用に応じて、適切な代替値に変更することができます。 
 

では、システムに適切なログファイルの数をどのように評価するのかと言いますと、これらのログファイルは、C:\ ProgramData \ SCIEX \ Logs \ SciexOSに保存されます。 Batchを実行して、作成されるログファイルの数を確認し、想定されるリスクの量を評価することができます。 通常の測定で100個のログファイルが作成される場合(ログファイルのタイムスタンプに基づいて確認)、おそらくこれらのログファイルの適切な制限は250です。その場合、<maxSizeRollBackups value = "500" />の値 「500」を「250」に変更することができます。