SCIEXの歴史

SCIEXは、人々の生活に大きな影響力を持つソリューションを、その分野に関わる世界中の人々に届けています。さらに、信頼性の高い総合分析ツールにより、科学的な理解を深め人々の健康を守っています。質量分析法と分離科学のための最先端機器、ワークフローソリューションおよびサポート分野における技術革新を、当社は40年にわたりけん引してきました。

革新的な機器システム、直感的ソフトウェア、パッケージされたメソッドおよび化学試薬といった、SCIEXの幅広い科学的分析ツールのすべてが、業務における複雑性を軽減し、業績向上に貢献しています。これらのツールを質量分析技術に適用することで、科学者は幅広いアプリケーションにおいて定量および定性的分析を行うことができます。

これまでに類を見ない製品を開発し、科学界のために革新を続けることで、SCIEXはその高い技術力を示してきました。これらの製品に対する SCIEXのサポートは、市場でも広く利用されています。

40年以上にわたる技術革新の流れ

1970

SCIEXの創設
SCIEX(Scientific Export)は1970年、トロント大学航空宇宙学研究所のBarry French博士らにより、宇宙空間で使用されるセンサー技術を活かした分析機器を開発するために設立されました。設立の目的は、高度な分析技術をより広く科学界に普及させることでした。

1979

Mobile TAGA 3000 EM
TAGA 2000(1978年)を原型とした初の携帯質量分析計TAGA 3000(後のTAGA 6000)が開発され、1980 年に発生したミシサガ列車脱線事故などの際の、環境大気モニタリングに導入されました。

1981

TAGA 6000
1981年に導入されたTAGA 6000は、市販化された初のトリプル四重極MS/MS分析計で、数百万ドル規模を誇る今日の質量分析装置業界を生み出すきっかけとなりました。

1989

LC-MS/MSシステム
1989年に導入されたAPI IIIは、市販化された初のLC-MS/MSシステムでした。コーネル大学で開発されたIonSprayソースを用いたこのシステムは、LC/MSのベンチマークとなり、医薬品業界におけるR&Dのあり方を変革するとともに、瞬く間にMSの業界標準として認められました。

1995

API 300 LC-MS/MS
機械および電気設計に新機軸を取り入れ、初の卓上型トリプル四重極システムAPI 300を開発しました。この革新的システムにより、科学者が低コスト質量分析計を様々な分野で利用できるようになりました

1995

Voyager-DE システム (遅延引き出し機能)
先駆的企業PerSeptive BiosystemsのメンバーであったMarvin Vestalは遅延引き出し(DE)技術を採用し、MALDI TOFシステムの分解能と質量確度を大幅に改善しました。Voyager-DEシステムは、市販化された初の遅延引き出し機能付きシステムの一つです。

Voyager-DE STR システム
Voyager-DE STR システムは、市販化された初の高性能MALDI TOFシステムとして高く評価され、特にプロテオミクスなどの新規応用で支持を得ました。

1997

API 2000 MS/MS システム
大量生産向けMS/MS:製造業における革新が、初の低コスト、高性能MS/MSシステムを可能にしました。TurboIonSprayイオンソースの搭載により、LC/MSの日常的な使用が可能となり、その耐久性や高感度も証明されました。

1998

API 3000 LC-MS/MS システム
1998年にリリースされたAPI 3000 LC-MS/MSシステムは、性能に対する水準を大きく引き上げました。システムの中核となる特許技術LINACコリジョンセルでは、1度の分析でクロストークを行わず数百種の化合物をモニターできる初のコリジョンセルで、次世代の研究により高い感度と正確性をもたらしました。

2001

初の市販化 MALDI MS/MS
4700 MALDI TOF/TOF 分析器は、ABI PRISSM 3700 遺伝子解析装置 (Applied Biosystems) がDNAシークエンシングで行った分析を、プロテオミクスでも同様に実施できるよう発売されました。独自のTOF/TOF光学系は、高スループットプロテオミクスのための広範な高エネルギーコリジョンと制御可能なフラグメンテーションを実現しました。

API 4000 LC-MS/MS
API 4000 LC-MS/MS システムは発売後、その高水準な感度、頑健性および操作性により、瞬く間にバイオアナリシスのデファクトスタンダードとなりました。Turbo V ソースの設計は今も SCIEX イオンソースの基本型であり、業界でも広く採用されています。

2002

QTRAP テクノロジー
2002年に導入されたQTRAP LC-MS/MSシステムは、高性能な定性および定量分析ツールで、創薬、プロテオミクスおよび初期段階の医薬品開発に使用されています。QTRAP®システムはトリプル四重極とリニアイオントラップ技術を結合させた初の装置であり、–TripleTrap ™スキャニングにより、1msec 以下で2種類の分析器の切り替えが可能です。

2005

4800 MALDI TOF/TOF 分析計
4800 MALDI TOF/TOF 分析計は、軸上のOptiBeamlaserを初めて搭載し、MSおよびMS/MS感度を最大10倍まで向上させました。

API 5000 システム
API 5000 システムは、それまでで最高感度のトリプル四重極システムとして発売されました。革新的なQJetテクノロジーを搭載し、高圧でのイオン圧縮に使用されるRF 四重極を初めて備えました。

2008

QTRAP 5500 システム
SCIEX Triple Quad 5500 およびQTRAP 5500 システムは販売当初、最も進んだLC-MS/MSシステムとして評価されました。次世代のQurved LINACコリジョンセル、Turbo V ソース、eQ エレクトロニクス、QJet-2 イオンガイドおよび AcQuRate パルスカウントディテクタ技術は、技術革新の歴史に新たなページを刻みました。

2009

TOF/TOF 5800 システム
データ取得速度が10倍以上向上し、プロテオームカバレッジが改善したことで、SCIEX 5800 システムはバイオマーカー研究、MSイメージングおよび簡単アクセスのタンパク質IDに用いられる最も高性能なMALDIシステムとなりました。

2010

TripleTOF 5600 システム
トリプル四重極による定量性能と高分解能かつ正確な質量システムの定性性能を、一つのプラットフォームでは初めて結合させたことで、TripleTOF 5600 は、科学者が広範なアプリケーションでMS実験を行うためのより良い方法を新たに実現しました。

2011

SelexION イオンモビリティテクノロジー
同重体種の分離、困難な共溶出不純物の単離、および高いバックグラウンドノイズの削減を必要とするアプリケーションにおいて、感度とパフォーマンスの改善を図りました。

2012

SWATH Acquistion
高い特異度を備えた完全なイオンマップを系統的に生成するデータ非依存式MS/MS取得メソッドにより、目的のデータ解析法を使用した対象タンパク質の存在や量の評価が可能です。

2013

SCIEX 3200MD
SCIEX API 3200MD™および3200MD QTRAP® LC-MS/MS システムは 2 種類の装置であり、ヒト試料のきわめて微量な複数の化合物を診断目的で分析することが可能です。

2014

OneOmicsプロジェクト
SCIEXとIlluminaは、世界初のマルチオミックス・クラウドコンピューティング環境を創設し、さらに’SWATH® –をベースにした次世代プロテオミクス (NGP) ツールと次世代シークエンシング (NGS) ツールをクラウド上で同時に提供するための専属的な業務提携を結びました。

2015

QTOF シリーズの発表
2015年、食品、環境、法医学検査ラボのために設計された、頑健性、高性能、高分解能を備えた初の MS システムとして、ルーチン検査向けのX500R QTOFを発売しました。