SCIEX SelexION装置は、Differential mobility spectrometry(DMS)における技術革新成果の一つです。このDMSツールは選択性の高い頑健でパワフルなイオン分離を可能とすることにより、定量分析および定性分析の性能を大きく向上させます。MSの真空を中断することなく簡単に設置できるように設計されており、UHPLCタイムスケールと適合することから、この分離装置は分析の最大の課題に対処するのに役立ちます。
同重体干渉および分離困難な共溶出混入物質という問題に直面している場合、この迅速で再現可能な使いやすいアプローチを使用すればLC-MS/MS分離の選択性が強化されます。
時間の節約 複雑なサンプル調製を追加することなく選択性が強化されます
UHPLCのタイムスケールに適合する迅速な分離分析
複雑なサンプルで生じる共溶出マトリックスによる干渉を克服し、データ品質を改善します
より正確な生物学的見識を得るために、同重体脂質分子種を検出し定量します
システムの真空を中断する必要のない簡単な設置法により、質量分析ワークフローの柔軟性を最大化します
SCIEX SelexION装置は、平面的で小さいモビリティセルでありながらも分離能力が高く、複数の化合物の分子量およびクロマトグラフィーの保持時間が同一の場合にも、電場の差により分離が可能になります、また、モディファイヤーの追加によりさらに分離性能を向上します。
2つの並行する平面的なプレートでモビリティ領域の範囲を定めることで、イオンソースと質量分析計の間で窒素キャリアガスの前進フローを形成できます。分析物は、質量分析計に入る前に、それぞれのサイズ、形状、電荷状態、化学的相互作用に基づいて分離されます。
極性モディファイヤーの追加により、分析物の分離およびピーク容量が大幅に強化されます。イソプロパノール、アセトニトリルなどの化学モディファイヤーは、分析物とクラスターを形成する能力に基づいてイオンモビリティに影響を及ぼします。
作動中のSelexION
SelexIONは、他のいかなる方法とも比較できないユニークな分離アプローチとなります。まず、この装置は平面であるため、電場の2つの領域でモビリティ曲線に依存するモビリティの違いに基づいてイオンを分離します(参考文書1)。次に、このシステムはサイズが小さいため、化学モディファイヤーを使用すると非常に短い滞留時間と最適な性能で作動でき、透過モードで使用できることからワークフローの柔軟性を最大化できます。
ドリフトチューブなど、他の種類の標準的な低電場モビリティ装置は、分析物の質量に関係する低電場モビリティ定数の差に基づいてイオンを分離するため、同重体イオンの分離には一般に有効ではありません(参考資料2、3)。
SelexIONのような平面的な装置では、装置内で不均一な電場が生じず、そのため曲面モビリティ装置に比べて分解能が高くなります(参考資料4、5)。
SelexIONは、すべてのイオンを透過させるために分離電圧をオフにして「透過」モードで操作できることから、フロントエンド装置を取り外さずに非イオンモビリティアッセイを行えます(参考資料1)。
製薬分野の創薬/開発およびリピドーム分析から食品、環境検査などさまざまな主要アプリケーションにおいて、SelexIONテクノロジーがどのようにして結果を強化してきたかを見てみましょう。
SelexIONイオンモビリティテクノロジーは、世界最先端の質量分析システムのひとつで、定性的および定量的性能を強化するために新たな水準の選択性を持ちます。SCIEXのどのシステムにも適合するSelexION装置は、真空を中断することなく2分間で設置と取り外しができるため、イオンモビリティテクノロジーを必要なときだけ使用することができます。
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