

研究用にのみ使用できます。診断目的での使用はできません。
加水分解アミノ酸分析用aTRAQキットを使用すると、従来のアミノ酸アナライザーの3倍以上の速度でタンパク質加水分解物サンプルから20種類のアミノ酸を定量できます。このキットはLC/MS/MSシステムで使用するように設計されています。
パフォーマンス高速化、精度の向上 aTRAQ試薬は、干渉が低減された分子量領域のアミノ酸サンプルと内部標準のMS/MSフラグメンテーションを助ける一貫した質量タグを提供します。分析対象のアミノ酸ごとに内部標準を使用することで、定量の精度と真度が向上します。また、各アミノ酸の標準およびサンプルで保持時間と分子量を比較することによって、より高いレベルの確証が得られます。
aTRAQ試薬誘導体化のメカニズムは以下の通りです(図 1)。各aTRAQ試薬タグは、レポーター側とアミン反応側で構成され、各アミノ酸の第一級または第二級アミン基と結合します。サンプルに使用されるレポーター タグの分子量は121amuです。内部標準に使用されるレポーター タグの分子量は113amuです。
加水分解物ラベル化反応の基本pHを維持するために、バッファーが追加されます。サンプルはaTRAQ試薬 Δ8でラベルされ、30分間の反応時間を経て、乾燥され、aTRAQ試薬 Δ0であらかじめラベル化された内部標準と混合されます。2つのaTRAQ試薬は、含有する同位体数を除いて、同一構造です。この混合物は、その後、MRM(Mulitiple Reaction Monitoring)モードでトリプル四重極またはQTRAPシステムのいずれかを使用してLC/MS/MS分析用に注入されます。HPLC分離は、50°Cに加熱したC18カラムを使用して分析されます。グラジェント、洗浄、平衡化にかかる時間は合計18分です(図 2を参照)。Scheduled MRM アルゴリズムを使用すると、多数のMRMトランジションを監視中のDwell Timeが最大化されるので、最適なデータ品質と再現性が実現できます。
このメソッドを使用すると、異なるタグが付けられたアミノ酸は同一の保持時間になるので、個別のタグでラベル化された同じアミノ酸は HPLCでは区別できません。MS/MSモードでは、タグのフラグメントによって、同位体でコード化されているレポーター イオンを生成して、さまざまな質量を得ることができます。ラベル化されたアミノ酸の質量とレポーター イオンの質量で構成されたMRMトランジションは、サンプルおよび内部標準から得られた同じアミノ酸を区別するために使用されます。これらのピーク領域の比は、サンプル中のアミノ酸の濃度の計算に使用されます(図 3 を参照)。
保証装置試運転完了後1年間、標準部品と修理を保証します。
キット |
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部品番号 | キット名/説明 |
4442675 | aTRAQ加水分解物スターターキット 50アッセイ用 |
4374841 | アミノ酸アナライザー C18カラム |
4442677 | aTRAQ加水分解物キット 50アッセイ用 |
4442678 | aTRAQ加水分解物キット 200アッセイ用 |
4442679 | aTRAQ加水分解物標準セット |