SCIEXより標準的なバイオ医薬品特性解析向け新型X500B QTOF質量分析システムを発売

医薬品開発時のシンプルで、頑健かつ迅速なバイオ医薬品特性解析を可能とするベンチトップ型精密質量測定システムがX500シリーズにて登場

January 24, 2017

マサチューセッツ州フラミンガム — ライフサイエンス分析テクノロジーの世界的リーダーであるSCIEXは、X-シリーズQTOF型質量分析プラットフォームを発表しました。X-シリーズ最新モデルであるX500B QTOFシステムは、バイオ医薬品分野においてシンプルさ、高性能、高い頑健性を実現する、設置面積の最も小さいコンパクトな質量分析システムです。ユーザーフレンドリーな新型SCIEX OSソフトウェアインターフェースと高い性能を持つBioPharmaView™ 2.0ソフトウェアが組み込まれた、他に類のない一体型ソリューションとして、質量分析の専門家だけでなく初心者の方でも標準的なバイオ医薬品特性解析を実施することを可能にします。

X500R QTOFシステムは、食品、環境、および法医学検査向けLC-MS ソリューションとして 2015 年に販売が開始されました。ユーザーのアプリケーションに特化した、操作が容易なソフトウェア、メソッド、およびライブラリーを搭載したX500R QTOFは全く新しい工業デザインに設計されています。販売開始以来、X500R QTOFは各種の賞を受賞し、業界をリードする検査施設やオピニオンリーダーらの称賛を得ました。

X500R同様に、X500B QTOFはアプリケーションに特化して開発されたシステムで、開発過程において数多くのバイオ医薬品の特性解析を行う開発者に対して、容易に実施できる標準化された高分解能分析ワークフローを実現することを目指しています。質量分析ワークフローでは多くの場合、質量分析の専門家が実施し、複雑なデータ処理と手動計算が必要とされ、これらのワークフローはセットアップが複雑になりがちで、時に難解で、分かりにくいソフトウェアを使用することもあります。丈夫で、合理的かつ高品質なX500B QTOFは、SCIEXの代名詞とも言える装置であり、直感的なSCIEX OSのユーザーインターフェースの使用によりシンプルなワークフローを実現します。

BioPharmaView 2.0ソフトウェアをX500B QTOFシステムに搭載することで、複雑なデータ処理を単純化し、より良いデータを迅速に取得可能です。また、BioPharmaViewソフトウェアの使用により、X500B QTOFシステム上でSWATH® 2.0データ非依存式MS/MS取得を実施して解析することができます。SWATHワークフローでは、1回のインジェクションで包括的なペプチドマッピングデータを収集し、そのサンプル内のすべてのペプチドの高分解能MSデータおよびMSMSデータが得られ、この手法により、他の方法では見逃す可能性のある重要な少量のペプチドおよび翻訳後修飾を検出することができます。X500B QTOFシステムは、あらゆるユーザーがバイオ医薬品の特性解析ワークフローで専門家レベルの結果を得ることができる装置です。

「質量分析装置のユーザーは自分達の用途に合うように設計されたシステムを求めていました。SCIEXはその声に耳を傾けたのです。X500Bシステムの発表は、複雑なバイオ医薬品の特性解析ワークフローに対して新しいレベルの使いやすさ、頑健性、一体化したソリューションをもたらすことでしょう。革新的な真のベンチトップ型QTOFシステム、SCIEX OSなどのソフトウェア、SWATHワークフローの組み合わせにより、使いやすく、合理的なバイオ医薬品分析をご提供します。（Farzana Azam, SCIEX社 Pharmaceutical/CRO ビジネス・シニアディレクター）」
SCIEXはCASSS WCBP 21st Symposium（2017年1月24日-26日開催、ワシントン(US) ）にて、X500Bを紹介します。

X500B QTOFシステムについて

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