SCIEXよりルーチン検査向けの最新高分解能質量分析システムを発表

SCIEX X500R QTOFシステムは、優れた操作性と多様なワークフローに対応可能な拡張性を備え、正確な分析結果をご提供します

November 03, 2015

ライフサイエンス分析テクノロジーの世界的リーダーであるSCIEXは、新しいXシリーズ 質量分析プラットフォームを発表しました。この革新的な質量分析プラットフォームは、全く新しい工業デザインを取り入れ、改良され使いやすくなったソフトウェア、ユーザーのアプリケーションに特化したメソッドおよびライブラリを搭載したモデルです。第一弾モデルとなるX500Rは、お客様からのインプットに基づき、食品、環境および法医学ルーチン検査に最適なデザインに設計されています。

ルーチン検査では、高分解能質量分析技術はまだ広く採用されていません。その背景には、堅牢性の不十分さ、ユーザーニーズに合わないソフトウェア、操作の難しさ、複雑なデータ解析とデータの信頼性の欠如など、多くの課題がありました。X500Rは、ルーチン分析で活用しやすいワークフローを、高性能、使いやすさ、信頼性、すべてが高レベルにバランスが取れたシステムに組み込むことで、これらの課題を克服しています。X500Rを採用することにより、パフォーマンスを犠牲にすることなく、明確かつ信頼性の高い結果を手にすることが可能になります。

高分解能質量分析システムであるXシリーズは、合理的かつ総合的なモデルを取り揃えた製品ラインで、各システムは対象となるエンドユーザー特有のニーズに応えられるようなデザインになります。本シリーズは新しいSCIEX OSソフトウェアによって動作し、この刷新されたオペレーティングシステムは、単一のシンプルなユーザーインターフェースを使用して、データの取得から結果の処理とレビュー、理解しやすいレポート作成まで、すべてを遂行ことが可能です。また、SWATH®、MRMHR、IDA高速MS/MSスキャンといった機能を搭載することによりデータ取得方法の幅は拡大し、メンテナンスを容易にすることで、長時間での連続稼働が可能となり、ラボの生産性を最大化します。本システムはラボの発展に呼応し、ラボのニーズの進化と共に進化するようデザインされています。高性能なX500Rは、主要な基準をバランス良く満たし、ルーチン検査にてこれまで求められてきた以下の特長を備えた装置です。

　・バランス：MS/MSのスピードとライブラリデータベースによって得られる信頼度の高い分析結果
　・拡張性：複数のワークフローに対応する単一システム
　・生産性：新しいアルゴリズム、診断法および調整ツール

「技術革新は、お客様のニーズを理解し、価値を生み出す製品をお届けするところから始まります。X500Rはルーチン分析を実施されている皆様からの多大なインプットの賜物であり、メンテナンスしやすい最新デザインにすることで稼動時間の最大化を目指しつつ、伝説的性能を誇るTurbo VTMイオンソースを搭載する、など多くの点で他に類のないモデルです。中でも重要なのは、傑出した性能と優れたソフトウェアというSCIEXの伝統をX500Rが受け継いでいる点です。新しいSCIEX OSも導入され、改良アルゴリズムと生産性を高めるようデザインされたユーザーインターフェースにより、フルデータのレビューと分析を1つのシステムでこなすことができるようになりました。私たちが市場に提案しようとしている改良点の数々は、食品、環境および法医学検査ラボのルーチンユーザー様にご評価いただけると確信しています。（Jean-Paul Mangeolle, SCIEX社長）」

SCIEXは来週より、世界に向けたバーチャル会議イベントを開催します。本バーチャルイベントでは、デモンストレーション、ディスカッション、プレゼンテーション、および質疑応答を含む記者会見を予定しており、報道関係者または出席者としてご参加いただくことが可能です。

X500R QTOFシステムの詳細（グローバルサイトへ飛びます）