食用色素(着色料)の検査・分析

食品中の色素の分析は、対象となる食品サンプルが本質的に複雑で、低レベルの色素化合物は分析困難であることから、きわめて難度が上がります。

食用色素は着色料と呼ばれることも多く、色を濃くして製品をもっと華やかにしたり、食欲をそそるなど、さまざまな理由で私たちが口にする食品の多くに普通に使われています。
多くの着色料が一般的に安全と認められているまたはGRAS認定されている一方、着色料を含んだ食品の摂取と小児の多動性障害の助長に関連がある可能性が高いことが、複数の研究で報告されています。
そうした指摘にも関わらず、承認されている食品の安全性に関する法規制の基準は、まだ不足しているのが実情です。

例えば、米国の規制では、小児が食用赤色40号を含むフルーツジュース飲料や食用黄色5号、6号で着色されたマカロニやチーズを摂取することを許可しています。一方、対照的な英国の規制では、こうした合成着色料の禁止が明記され、他の欧州諸国では、こうした着色料が健康に悪影響を及ぼす可能性があるという警告をラベルするよう義務付けています。同様に、食品中における着色料の濃度制限も、国によって異なります。アゾ色素など一部の色素は、食品添加物として禁止され厳格に規制されていますが、その他の色素は単に懸念される化学物質として、継続的に監視する必要があります。

着色料は、現在政府機関によりさらに厳格に監視、規制されるようになってきています。そのため、食品サンプル中の色素を追跡するのに、効果的な感度の高い分析技術をルーチン分析に採用することが、食品検査ラボの皆様に求められています。ただし、食品サンプルが本質的に複雑なことを考慮すると、食品サンプル中の低濃度の色素化合物を分析することは、大変困難な作業となります。

高分解能LC−MS/MS:複雑なサンプル中の低濃度の色素化合物を定量
質量分析装置は、食用色素(着色料)の分析に適した優れたソリューションと言えます。それは次に挙げる理由からです。

  • 装置が高感度であるため、サンプルを希釈し、マトリクス干渉を除去可能なこと
  • LC-MS/MSのワークフローなら、1回の測定で複数の色素化合物の分析が可能なこと

上記の理由は、LC-MS/MS システムが、食品サンプル中に存在するターゲット/ノンターゲットの合成着色料を正確かつ素早く定量することができる重要な特徴です。

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食品中の合成着色料を正確に検出

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