食品成分の真正性分析とプロファイリング

液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC-MS/MS)は、食品成分(原材料)の真正性分析やプロファイル解析の向上に役立ち、残留化学物質の検出、同定による確認、汚染物質や不純物混和に関する信頼性のある定量を実現することができます。

真正性分析やプロファイル解析は、食品業界のサプライチェーン全体において、消費者の安全と規制の遵守を確保するために極めて重要です。品質の高い食品、すべてが天然原料の食品に対する需要の高まりにより、供給を超えていることから、利益を維持するために代用品が使われ、そのことによるリスクが高まっています。真の問題は、その代用品がラベルに明確に表示されないことです。食品の不正表示は、事実と異なる表示という問題に加え、食品メーカーに高額な食品回収(リコール)を生じさせ、何よりも消費者の健康に致命的なリスク(死亡)を引き起こす危険性があります。

消費者は食品ラベルを信用し、ラベル情報に基づき選択を行っています。消費者は、製品にラベルされている内容が正確で、購入するつもりの高品質の製品を手に入れていると信じて、購入しているはずです。このことからも規制当局には、虚偽の食品ラベルや誤解を招く食品ラベルから消費者を保護する政策や基準を策定し、遵守されていることを監視する責任があります。

欧州連合(EU)の場合、規制(EU)No 1169/2011が食品表示を規制する主要な法律です。ここで、明確で正確な食品ラベルを義務付けています。この包括的な法律では、食品ラベルに完全な成分(原材料)リスト、栄養に関する情報、食品添加物、アレルゲンなどを記載することが義務付けられています。米国でも次のとおり、欧州と同様の食品に関する法律が、消費者を欺瞞する行為の防止に加え、公正な取引の実施と食品の安全性確保を目的として定められています。

  • 食品アレルゲン表示消費者保護法(FALCPA)
  • 連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C)
  • 食品品質保護法(FQPA)


原料成分のプロファイリングと食品に残された原料成分の科学情報
食品添加物の使用に関して、米国には一般的に安全と認められた(GRAS:Generally Recognized as Safeに認定された)370を超える原料成分があります。1 では、製品をもしかすると有害である、または健康に有益であると見なすには、そのうちいくつの成分が入っていればいいのでしょうか?

天然または人工かに関わらず食品化学について研究されている場合、SCIEXは、原材料と最終製品両方の組成の整合性や品質を定量できる成分分析ソリューションを食品科学者や食品技術者の皆様にご提供することができます。SCIEXがご提供する信頼性の高い分析手法が、食品の表示要件を満たし、生産業者様のブランド力や生産する製品の品質と一貫性を守るお役に立ちます。

1米国食品医薬品局(FDA)SCOGS(Select Committee on GRAS Substances)

LC-MS/MSによる信頼性の高い原料成分の同定

高い感度と選択性

LC-MS/MS システムなら、ppm濃度レベルの化合物を安定して検出できます。数ppbという低濃度レベルを検出できる場合もあります。MRM(Multiple Reaction Monitoring)を用いて測定するデータ量を制限し、高い選択性と感度を実現します。

スクリーニングのための定性的特異性

Turbo V™イオン源のパワーを活用して、エレクトロスプレーイオン化(ESI)または大気圧化学イオン化(APCI)のいずれかで、皆様のワークフローをカスタマイズします。サンプルを選択的にフィルタリングし、目的のアナライトに特異的なプロダクトイオンを明らかにします。

CESI-MSによるオンライン分離分析を用いて、インタクトな状態のリン酸化タンパク質を簡単に分析

選択性の高いMRM-HRによる定量手法で、マトリクス効果を低減します。直接的な分析アプローチで、定量結果を最大限に引き出し、食品中の複数の汚染ポイントを簡単に検出します。

高い再現性と真度

複雑な混合物中であっても、高い繰り返し精度(併行精度)と室間再現精度を実現することができます。LC-MS/MS システムでは、ペプチドに関する保持時間やプリカーサイオンの質量電荷比(m/z)の情報を一致させ使用することで、異なるLC-MS測定間においても毎日安定した結果を取得することができます。

X500R QTOFシステム

SWATH®Acquisitionのパワーを活用し、より速くデータを分析する使いやすい精密質量分析システム。

SCIEX OS

データの取得、処理、解析、レポート作成もできるオールインワンのソフトウェア。

QTRAP システム

トリプル四重極によるMRMの感度を兼ね備え、同定、特性解析、定量のパワーをさらに向上。

 

ラーニングセンター  
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