

バイオ医薬品(生物製剤)のインタクト質量分析は、医薬品開発のライフサイクル全体を通して実施することで、適切なリード化合物の選択や再現性のある医薬品品質の両方を確保することができます。しかし、多様で複雑なバイオ医薬品(生物製剤)のインタクトタンパク質の特性解析は、分析上複数の問題が存在し、極めて困難な場合があります。
SCIEXは、開発候補の選択から製品化後まで、インタクトタンパク質分析の課題に対処できるよう特別に設計された幅広いテクノロジーソリューションをご提供することができます。当社の革新的なLC-MS、CESI-MS、キャピラリー電気泳動(CE)テクノロジーは、高速で正確な再現性の高い安定したアッセイをご提供し、多様で複雑なバイオ医薬品(生物製剤)に関する分析や解析をしやすくするお手伝いをいたします。
創薬の現場では作業負荷が増大しているため、再現性の高いインタクトタンパク質データがすぐに手に入ることが求められています。SCIEXは、非常に複雑なバイオ医薬品(生物製剤)でも、開発のライフサイクル全体を通してルーチンで分析可能な複数のアプローチをご提供することができます。当社の強力なLC-MS、CESI-MS、CEテクノロジーなら、高品質で再現性の高いインタクトタンパク質の特性解析データを皆様の予想より速く、効率的にご提供することができます。
LC-MSを用いてインタクト質量分析やサブユニット分析を実施することで、医薬品の質量と高いレベルの不均一性を確認することができます。超コンパクトで操作しやすいX500B QTOFシステムは、特にバイオ医薬品(生物製剤)の分析向けに、またLC-MSに慣れておられないお客様を念頭に設計されています。このシステムなら、バイオ医薬品(生物製剤)であるタンパク質のインタクトおよびサブユニットのルーチンな分析ワークフローを加速することができます。そのシンプルなポイント・アンド・クリック操作のインターフェイスにより、経験のレベルに関係なく、すべてのオペレーターの皆様がデータ取得やデータ解析をスムーズに実行することができます。データの質が高く、再現性に優れていることから、タンパク質のアイソフォームの精密質量をこれまでより速くかつ簡単に信頼性を持って測定することができます。
従来のLCアプローチと比較した場合、CESI-MSは異なる分離で複雑なバイオ医薬品(生物製剤)をインタクトな状態で評価し、より詳細な特性解析を実現することができます。SCIEXの CESI-MSソリューションなら、分取とMS検出が必要なスタンドアロンのLCに比べ、分析の複雑性を軽減することができます。
キャピラリー電気泳動(CE)を用いたインタクトタンパク質分析なら、インタクトなバイオ医薬品(生物製剤)の純度、同一性、電荷不均一性に関する情報をご提供することができます。SCIEXのCEは、ルーチンのインタクトタンパク質分析のために試験され、実績のあるポータビリティ(Portabililty)性を兼ね備えた検証されたプラットフォームです。優れた温度制御キャピラリーテクノロジーにより、非常に高い頑健性と再現性のある分析結果を取得することができます。ソフトウェアのインターフェイスはシンプルかつビジュアル化され直感的で、ルーチン分析を実行するのに専門的な技術を必要としません。
「…キャピラリー電気泳動による生体分子の特性解析は、手法が適切に記述され制御されている場合、頑健性のある技術です。この試験は、バイオ医薬品企業の開発ラボやQCラボの双方にCE手法アプリケーションの拡大をすすめるものです。」-CE-SDSに関する企業間コラボレーション:A Series of Collaborations Between Various Pharmaceutical Companies and Regulatory Authorities Concerning the Analysis of Biomolecules Using Capillary Electrophoresis, Chromatographia 2006, 64, 359–368, B. Nunnally et al.
インタクトタンパク質分析は、クローンの選択から製品化後に至るまで、医薬品パイプラインの開発全体を通して実施することを求められます。各種規制環境下においてタンパク質の質量確認、タンパク質のチャージバリアント(電荷異性体)分析、標準化されたルーチンアッセイのいずれが必要であっても、SCIEXは、お客様のニーズを満たす個々の目的に合わせたソリューションをご提供することができます。
ルーチンでインタクト質量分析や分子の不均一性を評価される皆様にとって、X500B QTOFシステムなら、質量分析装置の経験レベルが違うどんなお客様にも利用しやすく、使いやすいプラットフォームをご提供することができます。
当社のオンライントレーニングプログラム。アクセスするだけで、バイオ医薬品(生物製剤)の特性解析向けに作成されたトレーニングを直ぐに視聴可能。
バイオ医薬品(生物製剤)の精密質量情報を得る必要がある皆様にとって、CESI-MSは、それぞれ異なるチャージバリアント分析を合理化した、非常に高感度なワークフローをご提供することができます。このワークフローは、サンプルの量が限られている場合や抗体薬物複合体(ADC)のような毒性を有する分子を扱う場合に特に有効です。
キャピラリー電気泳動(CE)とエレクトロスプレーイオン化(ESI)を統合し、質量分析装置と組み合わせたシステム(CESI-MS)。タンパク質のアイソフォーム分離の向上やタンパク質のイオン化効率の向上を実現。CESI 8000 Plusは、スタンドアロンのCE装置としても使用可能。
SCIEXのCEソリューションなら、分析手法開発、または規制に準拠した環境での品質保証/品質管理(QA/QC)で、インタクトなバイオ医薬品(生物製剤)の特性解析を実施される規制対象ラボの皆様にとって、最適なエンドツーエンドのワークフローをご提案することができます。サンプル調製用の試薬キット、革新的なハードウェア、パワフルな解析ソフトウェア、ワールドクラスの専門性の高いサポートが含まれた包括的なソリューションです。
ラーニングセンター | |
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ソリューションガイド:バイオ医薬品(生物製剤)のインタクト質量分析 | ダウンロードはこちらから |
メソッドに関するフライヤー:バイオ医薬品(生物製剤)のインタクト質量分析 | ダウンロードはこちらから |
テクニカルノート:抗体薬物複合体(ADC)のインタクト分析 | ダウンロードはこちらから |
テクニカルノート:タンパク質性バイオ医薬品に関する同等性/同質性を評価するためのルーチンワークフロー | ダウンロードはこちらから |
テクニカルノート:X500B QTOFシステムによるサブユニット分析を利用した、複数のサプライヤーで製造されたトラスツズマブのロット比較分析 | ダウンロードはこちらから |
テクニカルノート:マウス由来のMUPs(主要尿タンパク質)のインタクト分析に関するCESI-MSを用いた新たなアプローチ | ダウンロードはこちらから |
テクニカルノート:CESI-MSを用いたインタクト、ミドルアップ、ボトムアップアプローチによる抗体薬物複合体(ADC)の構造特性解析 | ダウンロードはこちらから |
Webinar:バイオ医薬品(生物製剤)開発における質量分析装置の活用 | 動画の視聴はこちらから |
動画:X500B QTOFシステム | 動画の視聴はこちらから |
動画:CESI-MSを用いたインタクトタンパク質やプロテオフォームの特性解析 | 動画の視聴はこちらから |
動画:タンパク質性医薬品のマルチレベル特性解析に適したCESI-MS | 動画の視聴はこちらから |
メソッドに関するフライヤー:抗体薬物複合体(ADC)のインタクト分析 | ダウンロードはこちらから |
メソッドに関するフライヤー:バイオ医薬品(生物製剤)サブユニットの質量分析 | ダウンロードはこちらから |
キャピラリー電気泳動を用いた生体分子の分析に関するさまざまな製薬企業と規制当局との一連のコラボレーション | ダウンロードはこちらから |