

これまで、糖鎖データを得るには忍耐が必要でした。一般的な分析法では丸一日かかることもあります。しかしもうその必要はありません。
SCIEXが提供するファーストグリカンラベリング解析法は糖鎖の不均一性を迅速に同定することが可能であり、驚くほど短時間で糖鎖をプロファイリングできます。簡便化されたサンプル調製、迅速な分離、糖鎖の自動同定を組み合わせることで、糖鎖分離解析時間がHILICよりも最速で1/5時間に短縮され、確実な同定をすばやく行うことができます。
SCIEXのファーストグリカン技術は、糖鎖の不均一性を迅速にプロファイリング/同定します。糖鎖切り出しから約70分で、分離同定だけなら10分内で費用対効果の高い糖鎖同定を可能にします。
BioProcess International賞を獲得した磁気ビーズ技術に基づくSCIEXファーストグリカンアッセイには、遠心分離法や高度なピペット操作は必要ありません。それ故、このラベリングプロセスはマニュアルピペット操作と自動処理のどちらにも適しています。短いインキュベーション時間と磁気ビーズベースのサンプルクリーンアップにより、サンプル調製を約1時間で完了できます。さらに磁気ビーズによって未反応色素の残量が大幅に減少するため、色素と近接して検出されるシアル酸化糖鎖を良好に解析できます。
SCIEXファーストグリカンラベリング解析キットは、生物製剤解析キャピラリー電気泳動システムPA800 Plusと組み合わせて使用することを想定しています。PA 800 Plusは、サイズ分離による純度解析、電荷不均一性、糖鎖解析などの特性解析や評価が可能な強力な分析プラットフォームであり、タンパク質医薬品の開発や品質管理に役立ちます。