フードミクス:フィールドから食卓とその先の大規模オミックスプロファイリング

フードミクス:食品分析や栄養分析に関する包括的なアプローチ

フードミクスでは、高度なオミックステクノロジーを利用して、食品科学と栄養科学との間にある点同士を結んで、全体像を明らかにします。簡単に言えばフードミクスは、莫大な数の構成分子(タンパク質、代謝物、脂質など)の定量データを同時に調査し、食品成分の組成やそれら成分がヒトの健康にどのような影響を及ぼすかを研究します。こうした幅広い見方には、広範囲の分析対象物に焦点を当てた大規模なアプローチが求められます。

プロテオミクス、リピドミクス、あるいはメタボロミクスに関する高度な研究を実施するには、高度なスキルを要するデータ解析や解釈の専門家が必要です。オミックス的アプローチを取ることで、フードミクスの研究者の皆様は、オミックスデータを用い、食品化学から食品技術、さらには臨床科学に至るまで、幅広い栄養分野について研究することが可能になります。これらの分野が目指すところは、食品や栄養が人体や生命システム(食物の消化過程、ビタミンの吸収、食物不耐性、栄養性疾患に関与)に及ぼす影響について研究することです。

SCIEXは、利用しやすいハイスループットのテクノロジー開発に取り組んでいると自負しています。当社のチームは、食品とオミックス両方で利用できる革新的なワークフローにも重点を置いて、テクノロジーの開発を行っています。この組み合わせにより、学術関連の業界にも適用可能なオミックスデータが、食品検査業界での食品研究やスピード重視の分析の促進の一助となると考えています。

甲殻類や貝類のプロテオミクス

国際的な専門家によるWebinarをご覧いただくと、LC-MSを用いた甲殻類や貝類に関する革新的なプロテオーム解析や新たな食品検査アッセイの開発に関わるプロセスについて、理解がさらに深まります。

ノンターゲットのデータ取得手法

「オミックス」アプローチを採用した次のテクニカルノートでは、高分解能質量分析装置を用いて柑橘油中の化合物をスクリーニング、同定するためのノンターゲットのデータ取得手法についてご紹介しています。

種の差異

中国のさまざまな地域で生育するドブクリョウ(Smilax Glabra)の各種成分について、包括的なフードミクス研究の手法を取り入れ、環境条件や気候条件のばらつきによる影響を調査しています。

有効(活性)成分

この研究では、SCIEXの高分解能質量分析装置X500R QTOFシステムを用いて、ギンセノシド成分を同定しています。SCIEX OS ソフトウェアに漢方薬(TCM)のMS/MSデータベースを加え、53種類のギンセノシド成分を迅速かつ正確に同定しています。

マルチオミックス解析

外見/味を重視した品種改良プロセスにより、トマトの代謝構造がどう変化したのかを明らかにした、マルチオミックス解析に関するブログです。

ビールのプロテオミクス

ProteinPilot ソフトウェアとSWATH® Acquisitionの両方を使用して、ビールの製造において明らかになった動的なプロテオームについて考察した、最近の研究に関する詳細なブログです。

X500R QTOFシステム

SWATH®Acquisitionのパワーを活用し、より速くデータを分析する使いやすい精密質量分析システム。

QTRAP® 6500+

フードミクス解析における、一連の分析対象物質のターゲット定量に最適。複雑なマトリクス中の微量な化合物を検出できる高い感度と頑健性を兼ね備えたQTRAP®テクノロジーを搭載。

TripleTOF 6600

フードミクスの限界を押し広げる幅広いダイナミックレンジを備え、高速MSおよびMS/MSデータ取得可能な精密質量分析装置。