カプシド分析

カプシドの工程内分析を可能にします

ウイルスベクターをベースとした遺伝子治療薬では、ウイルスベクターカプシドの安定性および完全性を評価する必要があります。各遺伝子治療薬に適切な分析法を使用することは、安全で有効な薬剤の上市に役立ちます。医薬品の上市では時間も極めて重要です。そのため、迅速で信頼性の高い結果を提供できる頑健な技術が重要です。

しかし、現在使用されている方法は長時間を要し、カプシドの品質を効率的に同定するために必要な感度が得られない可能性があります。また、これらの遺伝子治療薬を高いコスト効率で製造するための、信頼性および再現性を有する方法は存在しません。

これらの問題を解決できるのがSCIEXです。SCIEXのキャピラリー電気泳動およびLC-MSソリューションは、少量のサンプルのみを使用して、必要な答えを確実に提供できる精度の高い分析を提供するため、安全で有効な医薬品のより迅速な上市を可能にします。

純度解析

工程内分析要件レベルである1X1010 GC/mLでも解析できる、CE-LIFを使用した超高感度AAVカプシド純度解析。効率的なラベリングおよびシンプルなサンプル処理により、メソッドのランが迅速かつ容易になり、解析工程が短縮されます。

ゲノムを含むFullカプシドとEmptyカプシドの比

キャピラリー等電点電気泳動法ベースの新しいプラットフォームを使用した、複数の血清型のFull AAVカプシドおよびEmptyのAAVカプシドの同定の最適化。高い分解能、迅速な解析時間および少量のサンプル使用により、EmptyのカプシドとFullなカプシドの比を迅速に同定できるため、製品の安全性と有効性が確保されます。

ゲノムの完全性

優れた分解能、より包括的なワークフローおよび迅速な評価時間により、カプシド内の完全なゲノムと不完全なゲノムの比を確認できます。この画期的な方法は、複数の血清型に使用することができ、遺伝子治療薬の品質、安全性および有効性の容易な確認を可能にします。

カプシド製品の品質特性

カプシドサンプル由来のIDAまたはSWATHデータのBPV Flexソフトウェアでの解析による、カプシド特性および翻訳後修飾のフレキシブルで詳細な分析。この分析はカプシドの品質確認に役立ち、治療薬候補や出荷製品の信頼性を向上させます。

遺伝子治療およびオリゴヌクレオチドのオンラインシンポジウム

特別にキュレートされたオンデマンド・ウェビナーにアクセスして、遺伝子治療とオリゴヌクレオチドの開発を加速させ、これまで以上に迅速な医薬品の上市にお役立てください。

オリゴヌクレオチド、細胞および遺伝子治療薬の精密分析

遺伝子治療薬の製造および分析のための技術は進化し続けているため、業界のトレンドや分析法の進歩に関する最新の状況を常に把握しておくことが重要です。本概要書は、お客さまの遺伝子治療や核酸医薬を、最新のツールや手法を使用して次のレベルに推進させるために有用です。

お客さまに必要な高精度の分析法を入手できます

PA 800 Plusシステム

精度の高いデータ再現性と信頼性を実現するための温度制御キャピラリーを備えた、複数の分析アッセイ用のフレキシブルなプラットフォーム

X500B QTOFシステム

この高分解能QTOFシステムは、単一のベンチトップ型プラットフォームで、標準化されたバイオ医薬品特性解析ワークフローを容易にします。

SWATH® Acquisition

サンプル中の実質上すべての検出可能な化合物の包括的な検出および定量(MS/MSALL)を実現できる、唯一のデータ非依存型取得(DIA)技術です。

SCIEX OSソフトウェア

お客さまのラボのデータの制御、取得、分析および管理を可能にする、習得が容易な質量分析ソフトウェアのプラットフォーム。